三週間、休みがなさそうだ。

ここ二週間、休みがない。
多分、来週もないから、三週間、休みがない。
忙しい。

三年ほど使ってきた中古のXPのノートパソコンをリカバリーして、あれこれといじって、ようやく、普通に使えるようになった。
三週間ほどかかったか。
今、そのノートパソコンで、この文章を打ち込んでいる。

新しく購入した中古のデスクトップパソコンは、リビングで、仕事用として使っている。
こちらのノートパソコンは、寝室に置いて、音楽作成用として使用している。

最近、変わったことと言えば、こども専門スタジオの撮影の仕事が増えたことで、そのおかげで、一日家にいる日が、一週間に一日だけと

なった。
何もなければ、休日となるのだが、デジタルアルバムの校正データを作る仕事の依頼が増えていて、半日は、その仕事を自宅でしているの

で、休みがない。
別段、朝から晩まで、みっちりと毎日、働いているわけではなく、今のところ、さほど、苦に感じていない。

どうしてこうなったのか、自分でも分からないのだが、今受けている仕事は全て、穴を開けてはならないもので、つまり、病気などで休む

ことすらままならないものである。
代わりの人がいない、受けた以上は、責任を持って果たす義務がある。
これは、お金の問題ではない。
職場に人がいないだけの話である。
依頼をするほうは、人がいなくて困っていて、僕に依頼をしてくるケースもある。
デジタルアルバムは、他にもやる人はいるのだが、新しく僕がパソコンを買って、仕事がはかどるようになった、と依頼主の会社の担当の

人に話したら、依頼が増えた。
ありがたい話である。
中古のデスクトップパソコンは、当然、遊びようではなく、仕事の投資なので、購入費用の二万円を早く回収する必要がある。
この分だと、今月で回収できそうだ。

仕事が増えて(現在、五社から仕事を請けているけど、実質は六社に等しい)、休みが取れにくいので、外で遊ぶことがなくなった。
雀荘でのマージャンはやめたし、異業種交流会という名の飲み会も、前回、欠席して、次からもしばらく、欠席しなければならないだろう


僕に残された息抜きは、音楽を作ることと、TVゲームをすることぐらいで、あとは、テレビを見たり、要は、一人で家ですることばかりで

、こうなったら、ネットビジネスを始めて、お金儲けを息抜きにしようかしら、と考え始めている。
そういうことに興味はなかったのだけど、先輩のカメラマンが、ネットに詳しいんだから(僕は決してネットとかパソコンに詳しいわけで

はないのだが)、ネットビジネスでもしたらどうだ、と何度も言っていて、ずっと、聞き流してきたのだけど、こう忙しくなると、仕事を

趣味にしたほうがいいな、と思う。
仕事やお金儲けを楽しもう、という考えが少し、芽生え始めている。

僕は、今年の夏まで、作家意識みたいなものが抜け切れなかった。
それは、ある種のプライドで、俺は凄いんだぞ、みたいなものなのだが、写真の賞に落選してから、だんだんと、作家意識がなくなってき

ているのを感じている。
インスタグラムでアップする頻度が減ってはいるけど、まだアップしていない写真は、多分、五百枚以上あるし、今でもたまにアイフォン

で撮影をしている。
別に、写真を撮るのが嫌いになったわけではない。
ただ、写真作品を作ろう、という意識にならないだけで。
音楽に関しては、最初から、作品意識は希薄で、子供が音を楽しむように、出鱈目に、プレイできたらいいな、という態度でいる。
その割には、だんだんとサマになってきたかな、とは思うけど、それは、慣れであって、多分、誰だって、僕ぐらいのペースで続けていれ

ば、それぐらいにはなるだろう。
プライベートで撮影するときも、音楽を作るときと同じような気持ちでいよう、と思っている。

作曲した音楽への他人からの反応で学び始めていることは、肩の力を入れたものよりも、抜いたもの、適当に作ったものの方が、反応がい

いことで、それは、写真でも同じことが言えるかもしれない。
それが、僕の不幸というものだと自分では思っている。
これは本気中の本気だぞ、というものよりかは、だいたいで、まぁこんなものかな、ぐらいの気持ちで取り組んだものの方が、好評のよう

だ。
多分、僕は、執着心を持つと、裏目に出るようだ。

現在、実質的には、六社から仕事を請けている。
これも、たまたまそうなっただけで、まず、頑張ろう、という意識はほとんどなかった。
今でもあまり自覚はしていない。
ただ、ミスが許されない、休むことが許されないから、そのようにやってきただけである。
まぁ、六社と言っても、受注が増えたり減ったり、変動が激しい。
そのうちの、知り合いが社長のスタジオからの撮影依頼が激減していて、どうしてだろう? とふと思う日々の中で、このスタジオのスナ

ップの仕事が減っている、という話を、とある筋から聞いた。
仕事自体が減っているのなら仕方がない。

僕は、一応、フリーカメラマンという肩書きになっていると思うのだが、こんなものは、ただの風来坊で、ろくなものではない。
それと、僕自身から、仕事を下さい、と、営業をしたこともない。
もう、ほとんど、天から降ってきたものである。
知り合いがたまたま社長で、気の毒がって使ってくれたりしているだけのことである。
または、安く使ってやろう、という気持ちも向こうにはあるのかも知れない。

ネットビジネスの本をアマゾンで注文しようかな、と、昨日、カートに入れておいた。
こういうのは、バカスカと買うときりがないから、給料をもらったら、買う予定である。
別にすぐに買っても困りはしないけど、買うまでの思案というのも悩ましくて、僕は楽しんでいる。

僕がネットビジネスをやろうかな、と思ったのは、先輩カメラマンのくどいまでの薦めが大きいのだが、もう一つ、理由らしきものがある


それは、音楽ユニットを組んでいるゆしらくんとのスカイプでのやりとりで、僕は、ユニットでの活動方針や今後の予定を組み立てたかっ

たのだが、ゆしらくんは、ひたすら、いい曲を作りたい、の一点張りで、それはあなたが頑張ればいいことで、頑張ることを否定などして

いないし、そのこと自体はいいことだとも思う。
しかし、僕は、方針を決めて、一緒に取り組もう、という話をしたかったのであった。
僕が考えていることは、まず、ユニットの名義でサウンドクラウドのアカウントを作って、二人の曲をアップし、世界中の人々に聞いても

らうこと。
出来るだけ多くの人たちに聞いてもらえるように、営業もする必要がある。
そのために、ユニット用のツイッターやブログなどを開設して、全文英語で、音楽だけではなく、言葉でもアピールしたり、また、世界中

のリスナーと、英語でやりとり出来ると面白そうだな、と。
それを、英語の勉強をしている詩人のゆしらくんに担当してもらいたかったのだけど、気が向かないらしいので、とりあえず、保留にした


僕は、ユニットに関して、特に、自分で動いてやろう、という考えは、今のところはない。
ユニットのフロントマンはゆしらくんだと、二人で決めたからである。

だから、僕が進んでそれらのことをすることはないのだけど、ゆしらくんにやって欲しいと言って、やらない、とか、やれない、とか、そ

ういう話だったのならば、僕がするのが一番手っ取り早い。
僕は、そういう考え方をする。
ネットビジネスは、要するに、集客をお金に結びつけることだと思う。
それは、ユニットのリスナーを増やすことと、多分、それほどかけ離れていないだろう。
音楽を聴いてもらったり、コメントがもらえるか、それとも、広告料でお金が儲かるかの違いなのではないかな、と、今の僕は捉えている

僕は、まったくもって、自分や自分たちの音楽でお金儲けがしたいわけではない。
ネットビジネスは、ユニットの活動とは関係はない。
これは、一つのチャレンジであり、遊びである。
成功するとも考えていない。
一ヶ月で五百円、儲かればいいなぁ、ぐらいの気持ちである。
出来れば、ネット通信代金ぐらい儲かれば、タダでネットが出来ることになるから、いいなぁ、ぐらいのもので。

いい音楽を作るにはどうすればいいのか、なんて、僕は悩んだことがない。
一週間に一曲のペースで作り続けること、それに、今は、アイフォンに、アトムズフォーピープルのアルバムと、グローブのレベル4とい

うアルバムを入れて、毎日、通勤時に、シャッフルして聞いている。
この二枚のアルバムを、シャッフルして聞いていて、僕には、あまり違和感がない。
ああ、アトムさんは確かに「ディスコ」ミュージックだな、と思うし、それは、グローブの延長線上にある音楽性だな、と感じている。
僕は、トム・ヨークさんの音楽では、レディオヘッドよりも、アトムズの方がしっくりとくる。
それは、もしかしたら、アトムズのアルバムはディスコミュージック、つまり、90年代のクラブミュージックを意識しているからかも知

れなくて、僕が一番やりたい音楽とは、そういうものなのかも知れない。

あと、最初、二枚のアルバムをAACの形式でアイフォンに取り込んだのだけど、音が悪くてびっくりしたので、WAVの形式にして取り込んで

聞いたら、音がよくて安心した。
圧縮データでは、あからさまに音が悪くなる。
これは、自分の作った曲でも同じことで、聞き込むなら、データ容量が大きくなっても、圧縮しない方がいい。

僕がしていることは、そんなようなもので、あとは、アイフォンのシンセアプリを弄ったり、カオスパッドを弄っているだけのことである


それは、慣れの問題で、カオスパッドの扱い方に慣れてきた。
今、取り組んでいるアルバムの曲は全て、カオスパッドを用いて、何らかのフィルターやミックスを加えている。
ボコーダーも楽しんでいる。

僕はね、自分に出来ないものはやらない。
今、出来ることは何か、意識していて、少しずつ、出来ることを増やしているだけ。
自分の歌が入ったものを三曲、作ってみて、歌ものにも少し慣れてきた。
まぁ、それにしても、かまいたちと、早く帰る、だからなぁ、本当に、他愛のない歌だね。
僕の作っている音楽なんて、他愛の内容ばかりだ。
でも、早く帰る、の音は気に入っている。
あれは、カオスパッドを用いることで可能になった音だし、シンプルな歌詞とのギャップも、個人的に楽しんでいる。


追伸。ネットビジネスは、広告料が発生するもので、ネットワークビジネスではない。
僕個人は、ネットワークビジネスにいい印象はなく、どうも、自己啓発の好きな人か、他人をお金にしか見ない人の二種類の人間が多かったから。
一度、縁があって、集会に参加したことがあるのだが、妙な熱気があって、僕には馴染めなかった。

僕は、自己啓発もよく理解出来ない。

ああ、iPhoneで繰り返しシャッフルして音楽を聴いているのが、僕にとっての自己啓発かも知れない。
反復と洗脳。