覚書 14

覚書 14

来月の初めに買いたいもの

・アトムさんのアルバム 1400円

・中古のデスクトップパソコン 10000円

興味があるもの

iPhoneに接続するDJコントローラー 10000円

最近買ったもの

・中古の漫画9冊 900円

・レンズ付きメガネ 4000円

子供スタジオの仕事がコンスタントに入るようになって、予想通り、忙しくなってきた。
私は、不甲斐ないけど、休みがないと倒れそうなので、週に一日、休みを入れるようにした。
本当は、撮影の仕事があれば、休まないつもりだったのだが、スタジオの定休日があるので、その日を休みに当てることにした。

現在、婚礼アルバムのPCによる編集作業の仕事がないけど、来月から増えると思われるので、今、使っているノートパソコンのスペックでは、時間的にかなりキツイことになりそうなので、デスクトップパソコンを買わなければならないな、と考えている。
XPのサポートも終了するので、Vistaで安く、作業するのにある程度、問題がなさそうなスペックのものをAmazonで探したら、10000円で、液晶モニターと一体型の中古パソコンを見つけた。
本当は、一体型でない方が、つぶしがきくのでいいのだが、安いのでこれ以上の贅沢は言えないだろう。

メガネは、撮影などの為に、レンズがかなり傷ついていて、さすがにきつくなってきたので、改装オープンしてセール中のお店を見つけて、メガネを新調した。

スタジオでの仕事は、昨日で三日目。
慣れてはきた。
残念なのは、話で聞いていたよりも、おいしくない仕事で、交通費なども入れると(交通費はギャラに入っていないので)、時給1000円ほどにしかなりそうにない。
これは、撮影自体は、一件、一時間ぐらいなのだが、その後に、写真のセレクトと修正の作業をしないといけないので、撮影前のお客様との打ち合わせを含めると、どうしても、一件、四時間ぐらいはかかってしまう。
そして、一日で受けられる撮影は二件が限界なので、作業時間は間の食事休憩を入れて、およそ八時間、朝から夕方までの作業時間になってしまう。

スタジオの仕事のメリット

・社長以外、女性ばかりの職場なので、精神的に華やぐ。今までの私の職場に女っ気がほとんどまったくなかったので。

・子供の撮影は自分に向いていそうで、思ったよりも苦になっていない。

・ギャラが安いとはいえ、撮影の仕事が増えて、給料がアップしそう。これで、最低限の人並みの給料になりそう。

スタジオの仕事は、今まで、私がやってきた、様々な職場で叩き込まれてきたことを活かせることが出来ている。
だから、撮影後の編集作業を、セレクトも含めて、一時間半以内に完了出来るわけで、どう短縮化しても、一時間はかかるだろう。

撮影は、子供をメインにしていけばいいので、ある意味では楽で、それは、子供の都合にこちらが合わせればいいからである。
なんかよく分からないけど、三日間で六件、撮影をして、子供の気持ちのようなものは、感じられる。
機嫌が悪くて笑顔がとれない、ということは、幸運にも、今のところ、ない。
これは、婚礼の撮影でもそうだけど、撮影をトータルとして捉えた時に、モデルが笑顔になる瞬間、テンションが現れるからで、カメラマンである私は、この、笑顔のテンションになるように、流れを踏んでいかなければならない。
つまり、最初から、笑顔なんて撮れないし、撮らなくてもいいわけで、セレクトした60枚の写真の中で、ベストショットが三枚ほどあれば、まぁ、課題はクリアしたと、私は考えている。
よく把握していないが、多分、今、私が仕事で関わっている子どもスタジオで一番出ている商品は、台紙かフォトフレームで、デジタルアルバムではないだろう。
すなわち、台紙の場合、三面台紙ならば、大伸ばしで三枚のセット、フォトフレームの場合は一枚しか使用しないので、ベストショットが三枚あれば、お客様からクレームはこないのではないか、と考えている。

一番の幸いは、スタジオのスタッフの人たちの感じがいいことで、女性ばかりの職場に、男性である私がノコノコと入っていくことを、心配していたのだが、癖のある人はいないようだ。
これは、多分、スタッフに、ベテランカメラマンがいないからではないだろうか。

ベテランになるほど、特に、私の偏見かも知れないが、女性カメラマンは、変なプライドなのか、こだわりが出てきて、それを自分よりも下の立場にいるカメラマンに押し付けることがある。
それにヘキヘキとさせられることが何度もあって、撮影現場で、いつも気を張っているのだが、今、仕事を受けている子どもスタジオのカメラマンたちは、一人はある程度の経験者で、もう一人は、ほとんど経験していない、ということを、会話などから察して、そして、どちらの女性カメラマンも、謙虚で、一生懸命仕事に取り組んでいる人たちだということが分かった。

何を勘違いしたのか、スタジオの社長は、私が出来るカメラマンだと思い込んでいて(確かに私はベテランカメラマンと言われてもいいぐらいのキャリアがなくはないが)、従業員のカメラマンの教育もしてもらいたい、みたいなことを最初、言っていた。
そんなつもりは最初からないけど、PCによる写真の修正作業に関しては、いくつか、情報を交換するつもりで、話はした。
これは、教えるのではなく、効率を上げて、みんなで仕事を楽にしたいからで、こちらも、いいやり方があるのならば、教えてもらいたいからである。
いろいろな職場を渡り歩く、ということのメリットは、様々なやり方を吸収できる、ということぐらいしかないだろうから。

まだ、婚礼ならば、ベテランだと思われても仕方がないけど、子どもスタジオの撮影など、したことはないし、七五三やお宮参りの撮影は数える程しかしたことがない、それも、だいたいは、アシスタントしか。
それは、面接の時に、スタジオの社長に伝えたのだけど。
つまり、ここで、私は、また、新たな修行を積むわけである。

そんなもん、すぐにメッキが剥がれるので、一日でも早く、私が大したカメラマンではないことを、従業員のカメラマンの人たちに察してもらった方がいい。
多分、すでに、察していることだろう。
ああ、この人は私たちと比べて、あまり大した差はないな、と。

あれこれと書いてはいるけど、もともと、私は、このスタジオで仕事をすることはない、という話だった。
なぜなら、このスタジオが求めているスタッフは女性で、男性が子供の相手をするよりも、女性が相手をした方が何かといいだろう、と思ってのことである。
今、スタジオが忙しくなってきて、昨日も面接で若い女性が一人、事務所で面接をしていたが、最近、よく面接を行っているらしいので、女性スタッフを雇用して、使えるようになれば、私は用無しとなり、仕事がこなくなるだろう。
早ければ、来年の始め、まぁ、春ぐらいには、教育を終えて、使える人材になっているのではないだろうか。

しかし、どうも、考えてみると、婚礼カメラマンで女性カメラマンが増えた、という印象を私は持たない。
どちらかといえば、男性カメラマンの方が目にする。
子どもスタジオの事情は疎いので知らないけど、婚礼もまた、花嫁様の都合を考えて、女性カメラマンを優遇する流れがあるのだが、それは、ちょっと前の話なのか、あまり耳にしなくなった。
多分、女性がカメラマンを続けるのは、男性よりも難しいのではないだろうか。

ちなみに、昨日の面接のやりとりを、作業をしていた私は耳にしていたのだが、面接にきていたプロとしての経験がまったくない若い女性がプロカメラマンとしてある程度、出来るするようにまでには、早くて3年、この子どもスタジオのカメラマンとしてひとり立ち出来るようになるのは、マンツーマンでかなり教え込んで、半年はかかりそうな気配であった。
つまり、教え込む側の仕事が増える、ということに他ならず、そんな余裕はないだろうから、ああ、大変だな、と私は他人事として思う。
だいたい出来るようになるまで教育して、仕事がハードだからと辞められたとしたら、さらに自体は大変なことになる。

職場の体制を整える、というのは、特に人材、スタッフに関しては、専門職なだけに、大変なのである。
ということまで考えると、私があの子どもスタジオから仕事がこなくなる日はまだまだ先なのかも知れない。