覚書 8

覚書 8

さすがに一夜に三曲を制作したのは疲れた。
何度も聞き直して、いいんじゃないの、という感じがしたね。
特に、サーチアンドデストロイ(見つけてこわそう)は、映画のテーマソングのようで、お気に入り。
私としては、ミステリーの謎が解けていく推理場面の音楽を意識したのだけど。
曲の長さを長めにしたかったので、主旋律のループを長めにして、そういう意味では、あまり変化を付けずに、単調な感じにしたのだが、ミニマムミュージックの感じが出て、いいんじゃないかな。
BPM100は、作りやすいし、私にとっては、聞きやすいキャッチーな曲になりやすいのかも知れない。
ちなみに、FBも、BPM100である。

充電期間が必要だな、と思って、夕方から、まずは、あまちゃんスペシャルライブを録画したものを見てから、自分の新曲を聞き直して、フリップサイドの新曲をYouTubeで聞いて(やはり小室哲哉さんが作曲に絡んでいて、後半は小室サウンドが全面に出ていた)、鈴木さんが手掛けた「アウトレイジ」のテーマソングを聞いて、現在、リビングで、チックコリアを聞きながら、iPhoneでこの文章を打ち込んでいる。
ああ、チックコリア、いいなぁ。
POPになったマイルスという感じで。

末摘花は、源氏物語に出てくる姫の名前から取った。
私は、末摘花が一番のお気に入りで、以前から、彼女をテーマにした曲を作ってみたかった。
この人は、決して容姿が美しい人ではないし、天然のところがあって、従順でトボけた感じと、光源氏との関係性における心情の変化を一曲で表現したくて、暗い、不安げな旋律と、アンビエントのギターの旋律と、ちょっとトボけた感じのループを組み合わせてみた。
高音の綺麗な音は、今回は使わなかった。
そういう可憐さではない人柄、鈍くもあり、しかし、それだけではない何か、人間味のようなものを出したかった。

今回は、タイトル先行で曲作りをしている。
あとは、フォーフューチャー、と、鎌鼬の二曲を作る予定で、もう一曲はまだ未定のまま。
フォーフューチャーは、アルバムのタイトルにしようとも考えている。
フォーフューチャーは、長い曲で、今回初めて、パートを二つに分けて、曲に変化を付ける予定でいる。
まだ、どのような音にしていくのか、イメージが定まっていないけど。
もしかしたら、チックコリアの曲からインスパイアを受けるかも知れない。
ライトなものと、ヘビーなものを組み合わせるか。
激しい音やリズムで曲の山場を作りたいな、とは思っている。
パートを三つ作ってもいいかな。

鎌鼬は、歌ものに初挑戦!
こちらは、曲のイメージが出来ていて、あとは、私の技術で可能かどうか、という、技術の問題。
カオスパッドのマイクで歌を吹き込んで、声を加工して、曲に上手く合わせられるかどうか。
これは、やってみなければ分からないけど、多分、音が割れてしまうだろうから、それを効果的に使えるかどうか、という問題もあるだろう。
これは機材の性能の問題で、ノイジーな曲になるんじゃないかな。
鎌鼬は、三分ぐらいの短い曲にする予定でいる。

翌日。

昨夜は、globeのベスト盤を聞いていたら、鎌鼬を作りたくなり、午前三時頃まで起きていた。
なかなかいい感じに出来たのではないか、と自分では思っている。

カオスパッドのコツが分かってきた。
カオスパッドで曲を加工する時は、曲の音量を下げておかないと、音割れをしてしまう。
鎌鼬、まず曲をiPhoneシンセサイザーアプリで作って、それに合わせて、カオスパッドボコーダーで歌を録音。
録音した歌と、曲をカオスパッドで同時再生して録音して完成させた。

現在、初音ミクのベスト盤を聞いているのだが、初音ミクの曲には、曲作りの参考になりそうな感じがあまりなさそうだ。
多分、使用されている音色が、私の好みではないのだろう。
globeの曲は、聞いていてとても驚かせられるのだけど、初音ミクの曲には、そのような驚きが起こらないから。

石野卓球さんのミックスアップというリミックスアルバムを少し流してみたのだが、ちょっと気分に合わず、YMOのアルバムに変えてみたら、軽い吐き気に襲われたので、マイルスのビッチェズ・ブリューの二枚目にしてみたら、ちょうど合う感じ。
どうも今は、テクノミュージックを聞くと、しんどくなるみたい。
石野卓球さんもYMOも、決して悪くはないのだけど、最近、音楽制作に入れ込んでいるので、気分転換をした方がいいかも知れない。
そういう意味で、マイルスさんのアルバムは、チックコリアに通じるのか、自由で格好良くて、音が体と心の奥まで届くのだけど、不快ではない、音楽っていいなぁ、と素直に感じられる。